手続き
- プログラム内で繰り返し出現する処理を行うために、一連の命令を一つの手順としてまとめたものを、プロシージャと言います。「手続き」とも呼ばれ、プログラム内部での処理単位の一つとして扱われます。
- プロシージャを実行することを「プロシージャを呼び出す」と言います。
- Delphiのコードはほとんどがイベントハンドラに記述されますが、どのイベントに属さない独自処理の場合、「手続き」や「関数」として、作成することができます。
- 「手続き」や「関数」として、作成した場合、利用する前にinterface部に作成した手続きや関数が宣言されているかどうかを確認します。
- 手続を作成するには、予約語procedureを使います。
- 手続きは、ヘッダ部、宣言部、コード部の3つに分類されます。
- 手続きのヘッダー部分には、手続きの名前と、引数(必要な場合)を、カッコ()で囲んで指定します。
引数を指定する場合は、名前とデータ型を「:」(コロン)で区切って指定します。
- 複数の引数を指定する場合は、「;」(セミコロン)で区切って指定します。
【書式】
procedure <手続き名>
procedure <手続き名>(<引数1>:<型1>;<引数2>:<型2>;...);
【サンプル】
interface
uses
Windows, Messages, SysUtils, Variants, Classes, Graphics, Controls, Forms,
Dialogs, StdCtrls;
type
TForm1 = class(TForm)
Edit1: TEdit;
Edit2: TEdit;
Edit3: TEdit;
Button1: TButton;
Label1: TLabel;
Label2: TLabel;
Label3: TLabel;
procedure Button1Click(Sender: TObject);//Delphiが作った手続き
private
{ Private declarations }
public
{ Public declarations }
end;
var
Form1: TForm1;
procedure Tashizan(intA,intB : Integer); //自分で作った手続の宣言
implementation
{$R *.dfm}
procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject);
var
intA,intB : Integer;
begin
intA := StrToInt(Edit1.Text);//Edit1に入力した値
intB := StrToInt(Edit2.Text);//Edit2に入力した値
Tashizan(intA,intB); //手続きの呼び出し
end;
procedure Tashizan(intA,intB:Integer);//手続き
begin
Form1.Edit3.Text := IntToStr(intA + intB);//計算結果
end;
end.
【 実行結果】