PHPの基礎_変数と型

変数

  1. PHP の変数はドル($)記号の後に変数名が続く形式で表されます。 $変数名 = 変数に代入する値
  2. 変数名は大文字小文字を区別します。
  3. PHPの変数は、代入されるデータによって型が自動的に変わります。
  4. 普通は数値同士で演算を行いますが、PHPでは文字列を算術演算の対象にすると、数値として解釈します。
  5. 変数の宣言をする必要がありません。必要に応じてキャスト(型変換)します。
  6. 変数名に数字やアンダースコアを使えますが、先頭文字はアルファベットにします。
    アンダースコアから始まる変数には特殊な使いかたがあります。

変数の型

 

論理値 Boolean True か False の値を持つ
整数 Integer 少数や指数を含まない値
浮動小数点数 float 少数点以下の値を持ち14桁の数値が扱える
文字列 String 文字列の長さに制限がない

数値型の相互変換

PHPでそれぞれ違った型同士で演算をすると、「型の相互変換」が行われます。例えば、下記のように整数と実数を演算すると、変数の型は「倍精度実数」に変換されます。

<?php
$kingaku = 1234;//整数
$zeikin = 0.08;//実数
$zeikomi = $kingaku * $zeikin;
 echo("$kingaku × $zeikin = $zeikomi");
 ?> 
1234 × 0.08 = 98.72

変数のデータ型を明示する

変数の型をあらかじめ明示するには、変数の型を括弧()で囲みます。

<?php
 $num = 123.45;
 $seisu = (int) $num;   //整数
 $jissu = (double) $num;//倍精度実数
 $moji = (string) $num; //文字列
 echo("$seisu (整数) + $jissu(実数) + $moji(文字列)");
 ?>
123 (整数) + 123.45(実数) + 123.45(文字列)

可変変数

可変変数は、変数名を動的に変更することができる変数です。「$$」をつけることにより変数名が置き換えられます。

<?php
 $hensu = "myname"; 
 $$hensu = "Chie"; // myname ← Chie 
 echo ("My name is $myname");// myname が出力される
?>
</p>
My name is Chie

配列変数(添え字が数字の場合)

変数の末尾に[](角カッコ)をつけます。添え字を指定しないときには、ディフォルト値(0)が自動で割り当てられます。

<?php
 $fruit[] = "りんご";
 $fruit[] = "めろん";
 $fruit[] = "おれんじ";
 echo ("$fruit[0] $fruit[1] $fruit[2] <br>\n");
 ?>
りんご めろん おれんじ

配列変数(添え字が文字の場合)

文字を添え字に指定することができます。この配列を「連想配列」といいます。

<?php
 $drink["sake"] = "八海山";
 $drink["juice"] = "カルピス";
 $drink["coffee"] = "ブルーマウンテン";
 echo ("酒:$drink[sake] <br>\n");
 echo ("ジュース:$drink[juice] <br>\n");
 echo ("コーヒー:$drink[coffee] <br>\n");
 ?> 
酒:八海山
ジュース:カルピス
コーヒー:ブルーマウンテン

変数のスコープ

変数のスコープとは、変数の有効範囲のことです。PHPにはグローバルスコープとローカルスコープがあります。
ローカル変数は有効範囲の限られている変数、グローバル変数は有効範囲の限られていない変数です。
関数内で作成された変数は基本的に関数外で参照する事はできません。

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